東京ドームとは
東京ドームシティの“顔”とも言える日本初の全天候型多目的スタジアム
1988年の開業以来、野球はもちろんのこと、コンサートや展示会など年間を通して多種多様なビッグイベントが開催されています。
全天候型のため、天候に左右されず安心して使用できます。
施設規模
面積 | 建築面積 / 46,755m² (普段、東京ドームの面積と言われているものです。) |
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容積 | 約124万m³ |
階数 | 地下2階・地上6階 |
高さ | 最高部の高さ / 地上 56.190m グラウンド面からの高さ / 61.690m グラウンド面 / 地下 5.500m |
収容人数 | 55,000人(野球時 約43,500人) |
グラウンド | 面積 / 13,000m² 両翼 / 100m 外野センターまで / 122m フェンスの高さ / 4m |
建築構造
屋根膜
屋根膜には、東京ドームのために開発された、ふっそ樹脂コーティングしたガラス繊維膜材を使用しています。28本のケーブルによって支えられていて、総重量は400トンにも達します。膜は2重構造になっており、厚さが内膜が0.35mm 、外膜が0.8mm と薄いため、太陽光の約5%を透過します。
エアー・サポーテッド・ドーム
東京ドームは、空気の圧力差で屋根膜を支えるエアー・サポーテッド・ドームです。加圧送風ファンによって絶えずドーム内に空気を送り込み、ドーム内の気圧を外よりも0.3%高くして屋根膜を支えています。この気圧差は、ちょうどビルの1階と9階ぐらいに相当します。人体にはほとんど感じられません。また、ドーム内からできるだけ空気を逃がさないように、出入口には回転ドアが用いられています。
加圧送風ファン
ドームを囲むようにして、スタンド最上部に計36台設置されています。
イベント開催時は10台から18台が稼働しますが、閉場時は2台の稼働で十分対応できます。
回転ドア・バランスドア
ドーム内部の気圧を保つため、出入口には回転ドア(計54ヶ所)を使用しています。また、野球終了時や非常時には、一度に多人数が出入りできるバランスドア(計・80ヶ所)を補助的に使用します。
東京ドーム・インフレート
屋根を持ち上げる作業は、1987年(昭和62年)6月28日に行われました。
午前5時30分
穏やかな風の吹く早朝。送風開始。内圧を徐々に上げていく。
午前6時25分
周辺部から膜が反転し中央へとすすむ。
午前8時30分
屋根は目標の高さに達し無事、終了した。
設備紹介
快適にご観戦いただくために
メインビジョン・リボンビジョン
メインビジョン単体の面積としては国内スタジアムで最大規模となるフルカラーLEDメインビジョンが2022年に誕生しました(横幅約125.6m、面積約1,050㎡)。
従来のメインビジョン(約238㎡)と比較して面積は約4.4倍に拡大し、画質(画素の細かさ)の面においてもメインビジョンとしては国内プロ野球場最高レベルとなり、高精細映像を使った迫力ある映像演出をお楽しみいただけるようになりました。
また、ライト側とレフト側の外野フェンスそれぞれにフルカラーLEDの映像送出装置(リボンビジョン)が設置されています。
リボンビジョンは両翼ポール傍から右中間・左中間に向かって外野フェンス上端に帯状に取り付けられ、横幅は2面合計で約107mに達します。鮮やかな色彩で映し出した演出映像をメインビジョンと連動して送出することで、より臨場感の高まる観戦体験をお届けします。
照明
省エネルギーかつ演出効果の高い照明環境を実現するため、LED投光器「HID2000形」を約650灯を使用しています。このLED投光器は調光が可能なため、競技レベルに合わせて光ムラなく明るさを調整でき、また、HID光源で設計した従来のものと比較して消費電力を約54%削減しております。プロ野球開催時にはバッテリー間2,600ルクス、内野2,200ルクス、外野1,800ルクスの明るさになります。
また2022年より、場内のLED照明器具約650台をDMX(DMX512)連動によって制御するシステムを導入しています。DMXは照明器具の調光などの制御を行うための通信規格で、これに連動したシステムを構築することで、メインビジョンの映像や音響と連動させた照明パターンの再生が可能となり、躍動感ある球場内演出が実現できるようになります。
音響システム・場内放送システム
バックスクリーン横に最新のラインアレイスピーカーをメインスピーカーとして22台設置。スタジアムに常設されるのは世界初です。
ライブ会場などで使用されているシステムで、スタジアム内により快適な音響環境を提供いたします。
アリーナ冷暖房システム
ガス熱源による冷暖房システムを採り入れており、夏期は26~28C°程度の冷房、冬期は18~20C°程度の暖房を行い、四季を通じてドーム内の空調を快適に保ちます。
また、ガスを熱源にしているため、ピーク時(夏期)の電力消費量削減にも貢献しています。
可動席
グラウンド両翼には、13,000席の可動席があります。
サッカーやアメリカンフットボール、コンベンションの時には、スタンドを収容してフィールドを広げることができます。
2016年1月より3年にわたり営業を継続しながら段階的に工事を実施します
ハイテク防災システム
消火システム
東京ドームは、火災を自動的に発見し、ただちに消火できる強力な防災システムを備えています。まず、ディテクターと呼ばれる火災検出器が、最大200m先の小さな火まで見逃さず発見し、コントロールユニットに情報を発信します。コントロールユニットは、火災の規模に合った適切なキャノン(空気圧式放水銃)を選び、火元に向けて距離に応じた水圧で放水し消火活動に移ります。
その他
ドーム内の煙を相互に遮断し、蓄煙および排煙へと 誘導する「排煙システム」や、28本のケーブルに避雷針の機能を加えた「避雷システム」、二重構造の膜屋根の間に温風を送って雪を解かす「融雪システム」などが完備されており、お客様の安全を万全の体制で守っています。もちろん耐震構造ですので、地震が起きても安全です。
雨水貯留システム&中水道システム
膜屋根に降った雨水を、地下の貯水槽に貯留します。 これにより、下水道への雨水放流の緩和を図ると同時に、貯留した雨水はトイレの洗浄水(流し水のみ・手洗いは別)として、また災害時の消防用水として活用されています。(貯水槽には消防用水として、常時1,000トンの水を確保しています。)
さらに、独自のディープシャフト(超深層曝気法)に雑排水(洗面、厨房)の再生利用を行う「中水道システム」(水のリサイクルシステム)を採用し、これら2つのシステムを 有機的に結びつけることによって、ドーム内で使用される水の約1/2をまかなっています。
電力グリーン化の取り組み
三井不動産グループの脱炭素社会の実現に向けてのグループ行動計画「2030年度までに全国の保有物件共用部・自社利用部の電力をグリーン化」の方針に沿って、東京ドームグループとしては2023年度より東京ドーム(スタジアム)の物件共用部・自社利用部で使用する電力は全てRE100対応の再生可能エネルギー由来の電力を使用しております。
ピッチャーズマウンド
マウンドは昇降式で野球以外の時はフラットになります。内野全体も平らなのでライン際の打球がきれることが少なくなりました。
人工芝
2019年より導入の「フィールドターフHD-ST(High Durabirity-Super Tough)」は、天然芝に近いクッション性と、素材の改良により、耐久性と復元力に優れ、常に良質な状態を保ち、選手の快適なプレーをサポートします。また、パイル(※1)の植え込み間隔を今まで以上に狭め、充填材(※2)の安定度を高めることで、これまでに比べてゴムチップの飛散が軽減します。同人工芝は、国内、海外ともに初めての採用となります。
- ※1パイルとは、芝の部分のこと。
- ※2充填材とは、間隙を埋める材料のこと。
フィールドターフ | 2019年 | 2014年 | 2007年 | 2002年 |
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高耐久型 | 進化型 | 改良型 | 初代 | |
パイル長 | 63mm | |||
パイル素材 | ポリエチレン | ポリエチレン・ポリプロピレン混合 | ||
パイル形状 | スリット・フィルム | スプリットヤーン | ||
パイル厚 | 150ミクロン | 130ミクロン | 100ミクロン | 80ミクロン |
パイルカラー | ライトグリーン
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充填材 | 硅砂、冷凍粉砕ラバーチップの積層構造 (国際特許) | |||
改良点 | 高復元力・耐久性 | 復元力・耐久性 | 耐久性 |
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