東京ドーム 大規模リニューアル計画
2016年1月発表
株式会社東京ドームは、2016年12月に創立80周年を迎えるにあたり、1988年の開業以来初となる「東京ドーム」の大規模なリニューアルを、2016年から2019年までの3年にわたって実施します。
当社は、日頃のお客様のご愛顧に感謝の気持ちを伝えるとともに、中長期的な企業ブランドの価値向上を図り、これからも〝感動を共有し豊かな社会の実現に貢献する〟企業を目指していきます。
リニューアル計画概要
工事期間 | 2016年1月~2019年1月 営業を継続しながら段階的に実施 |
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総事業費 | 約50億円 |
計画主旨 | スタジアムビジネスの拡充および東京ドームシティへ相乗効果をもたらすことを目的として、「美」と「機能」をコンセプトに、快適性・安全性の向上、付加価値の高い商品・サービスの導入、省エネルギーの推進および環境負荷の低減など、東京ドーム内および周辺環境の整備を行います。 |
計画要綱
- ①付加価値の高い2種類のシートを新設
- ②内野観客席を全席改良
- ③アリーナ照明のLED化
- ④最新の音響システムを導入
- ⑤全てのトイレに温水洗浄機能付き便座を装備
- ⑥東京ドーム建物外構部緑化等の周辺環境の整備
主なリニューアル内容
付加価値の高い2種類のシートを新設
スタジアムでは日本初となるレザークロス(人工皮革)仕様のシートをゆったりとした間隔で設置。今までにない上質かつ落ち着いた環境でエキサイティングなゲームや各種イベントをお楽しみいただけます。

ダイヤモンドボックスシートイメージ

客席イメージ

観戦イメージ
①ダイヤモンドボックス(巨人戦における名称) 160席
特長:高級感のある黒のレザークロスを使用した、よりクッション性の高いシートを採用。 座席幅は従来比約1.3倍、前後スペースは従来比約1.6倍でゆったりと観覧いただけます。
付帯設備:各シートには、取り外し可能なトレイ、肘掛け一体型ドリンクホルダー、野球中継やリプレイ・選手データが見られるタブレット端末、電源コンセント、荷物用フックを備え、快適性だけではなく利便性も向上させます。 サイズ:W570×D835×H1,035mm/占有面積は従来比約2.0倍
②チャンピオンシート(巨人戦における名称) 321席
特長:高級感のある黒のレザークロスを使用した、従来比約1.2倍の座席幅のクッション性の高いシートを設置。各シートには、電源コンセントを備えます。
サイズ:W520×D590×H890mm/占有面積は従来比約1.2倍
内野観客席を全席改良
1階席は背もたれと座面にパットを装着、また、1・2階席とも角度などの形状を変更することで膝前スペースを従来比約1.5倍拡張し、快適性を向上させます。
更新時期:第1期(2016年1月~3月) 1階内野席 約20,000席、第2期(2017年1月~3月) 2階内野席 約14,000席
アリーナ照明のLED化
開業当初よりアリーナ内には自然光に近いメタルハライドランプ(HID)を、屋根から吊り下げられたバトンとスタンド最上部の壁面にリング状に設置していましたが、省エネルギーの推進および環境負荷の低減と演出効果の高い照明環境の実現を目指し、アリーナ内の全照明をLEDに更新します。
- 更新時期:2016年3月 (外野側)/ 2017年3月 (内野側)
- ※野球開催時のプレイヤーや、お客様の観戦・観覧環境に配慮し段階的に実施します。
- 照明方式:リング照明+バトン照明4基(変更前 リング照明+バトン照明14基)
- 投光器:LED 約700灯 (変更前 HID 約1,200灯)
最新の音響システムを導入
メインスピーカーとして、バックスクリーン横に最新のラインアレイスピーカーを22台設置。スタジアムで常設されるのは世界初となります。
本システムはライブ会場などで使用されているもので、ディレイを軽減し高い再現性と均一な音場を得られることから、より快適な音響環境を提供します。
- 更新時期:2016年3月(外野側)/ 2017年3月(内野側)
- スピーカー:約110台 (変更前 約140台)
全てのトイレに温水洗浄機能付き便座を装備
お客様に快適にご利用いただくため、温水洗浄機能付き便座を全てのトイレに設置します。
- 更新時期:2016年3月
- 設置数:1階~4階 約230箇所 東京ドームでは大切な天然資源である水を節約するため、開業当初より「雨水利用型中水道システム」を採用し、トイレを流すときの水として活用しています。
周辺環境の整備
東京ドーム建物外構部におきましても、緑地化や人工地盤の整備、エレベーター及び階段の新設、公衆トイレの改修、外灯の増設・LED化等の環境整備を行い安全・安心な街づくりを推進します。
- 更新時期:2016年2月~2019年1月